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Life is Peacefull vol.4

共に働くメンバーの「価値観」や「多様性」を尊重し、理解し合う、認め合う会社でありたい。
そのために、仕事での関わりだけでなく、一人一人が大切にしているプライベートの暮らし、
「モノ」「コト」「ジカン」についてもお互いにシェアしていこう。
そんな想いではじまったプロジェクト『Life is Peacefull』
vol.4は、現在、山形からリモートワーク中。ピース初の新卒入社である大類が登場です。
(文章:藤田佐知子 / 写真:大類瑞穂)

山形から関西、そしてピース初の新卒入社として東京へ

山形県出身の大類さん、高校生まではずっと山形のなかでも少し北のほうにある田舎で育ったそうです。
そこから大学進学で関西に向かいます。

「自分の興味がある学部は社会学系で、大学をいろいろ見てみたのですが、
正直なところ社会学部がある大学っていくらでもあって。なぜ関西だったかというと、
東北地方に住んでいると関西に行く機会が全然なくて、進学といえば行っても東京とか、周りはそういう感じでした。
私の高校は修学旅行がなくて、他の高校は修学旅行でけっこう関西に行っていたんです。
このままだと関西を味わえないなと思って、大学4年間はがっつり関西のほうに行きたいなと思いました。」

就職を機に、今度は東京に向かいます。そしてピース初の新卒入社の社員になりました。
入社当初は自分も何をしたらいいかわからないし、先輩社員も今までなかった新卒の扱いに困っているんだろうなと感じていたそうです。

子供の環境と自分たちの時間を求めて

大学時代は関西、就職では東京と、タイミング毎に生活拠点を変えてきた大類さんですが、
現在はまた山形の実家に戻って生活しています。そのきっかけはお子さんの誕生でした。

「(パートナーも大類さんも)お互い、宮崎、山形の田舎で育っていたので、
2LDKの狭いところで子供がワーと騒ぎながら生活するイメージが途中で湧かなくなって、東京は違うかもねという話をして・・・
じゃあどこに住もう?となったときに、候補はいろいろ考えたんですけど、
子供が小さいとどうしても面倒みなきゃいけない、でも自分たちの時間も大切にはしたいので、
その時だけ両親に見てもらうということも考えて、いったん山形の私の実家に住もうと決まりました。」

ずっと同じ場所に住み続けるという考えは大類さんにはないそうで、その時のライフスタイルや状況に合わせて、
住む場所を変えていきたいと思っているため、山形でも自分たちの家を探すのではなく、実家を選んだとのこと。
もしかしたら今後、宮崎に住むかもしれないし、また関東に行くかもしれない、それはまだまだ未定だそうです。

休日は家族でリラックスできる場所へ

大類さんファミリーの休日の過ごし方を聞きました。

「休日は家族でよくカフェに出かけます。山伏の人がやっているカフェや、家のテラスのようにくつろげるカフェなど、
けっこう若い人が新しくオープンしたカフェがあるので、そういうカフェを開拓しに行ったりします。
子供が今2歳になってじっと座っていられない時期なので、広いテラス席を自由に使わせてもらえるのは有難いですね。
お店っぽくなくて、目の前が畑でトマトとか植えてあったりするのも家のようで子供もリラックスしています。」

お子さんはいつも大類さんの頼んだものを食べてしまうそうで、
ケーキや大好きなアイスもほとんど取られてしまうけど仕方ないと笑っていました。

山形ならではの朝活

またこの夏は、山形ならではの過ごし方をしていたそうです。

「山形県はさくらんぼのイメージだと思うんですけど、6月~7月にかけて旬の時期で、
その時に農家さんだけだと人手が足りないんです。実を短期間で一気に収穫しないといけないので、朝もぎの募集がたくさんあって。
両親も朝もぎに行っていて話に聞いていたので、今年は自分もやってみようと。
朝5時~7時まで収穫して、10時から仕事してみたいな生活を実は1か月ほどやっていました。早起きして身体を動かすのは気持ちいいですね。」

さくらんぼの実は暑くなると柔らかくなってしまって採りにくいため、早朝のまだ実がパリッとしたうちにバーッと収穫するそうです。
さくらんぼももらえたりして、楽しいし、美味しいと、山形ならではの時間を満喫している大類さんでした。

地元に戻って身近になった環境問題

大類さんはここ最近、なるべくゴミを出さない生活を意識しているそうです。
そのきっかけは、地元に戻って、環境の変化を身近に感じたからだと語ってくれました。

「SNSでフォローしている古着屋のオーナーが環境問題について発信しているのを見て、大変な問題だなと思っていたんですが、
実際に山形に戻ってきて、私が昔住んでいた頃に比べて、雪の量が格段に少なくなっていたり、
災害がほとんどなかったエリアが大雨で大変なことになったりしていて。
身をもって環境の変化を感じて、なるべく地球に優しいことをしようと感じるようになりました。」

毎朝飲むコーヒーを買う時も、なるべくゴミを出さないように自分のキャニスターを持っていき、
それに豆を入れてもらうようにしていたり、コーヒーフィルターも麻布で洗って何度でも使えるものにしたり、
抽出した後のコーヒーかすもコンポストに入れてゴミが出ないようにする徹底ぶりには驚かされます。

地球に優しい暮らし

地球に優しいこだわりは、ゴミを出さないだけではありません。なるべくプラスチックも使わない生活を心掛けていて、
シャンプーや美容液などは、プラスチック容器のゴミが出ない固形のものを使用したり、
歯ブラシやデンタルフロスも新しくする際に竹や紙製のものを探したそうです。

「ドラックストアで売っているものは基本プラスチックなので、オンラインで見つけて買っておきます。
全然高くないんですよ、普通には売っていないだけで。
ただ、まだ家に使えるものが残っている場合は、きちんと使い終わることも大事なので、
新しく取り入れるものについては、なるべく『地球に優しく』と思います。」

そんな大類さんのスタンスは、ワークデスクにも。大類さんが仕事をするのはもともと弟さんの部屋で、
子供の頃、自分が使って、その後弟さんが使っていた学習机を、今また自分がワークデスクとして再利用しているんだそうです。

子供との時間、夫婦の時間

大類さんは子供との時間だけでなく、パートナーとの時間もとても大事にしています。
庭で育てたバジルをとって、一緒にジェノベーゼパスタを作ったり。スパイスからクラフトコーラを作ったり。

「実はメインで作っているのはパートナー。私はアシスタントです。パートナーが料理好きだし、上手いので一緒に作ります。
私は調味料とかの匙加減がわからなくていつも失敗しているので、片付けとか材料を整えたりするところを担当します。
あとは1か月に1回くらい夫婦でディナーをする時間も作るようにしています。
子供もいいけど、ずっと一緒ではなく、適度な息抜きも必要だと思います。」

大類さんはもともと子供が得意ではなかったそうですが、やはり自分の子供は興味深く、
昨日まで出来なかったことが急に出来るようになったりして面白いと感じたり、その影響で他の子供も観察するようになったとのこと。
パートナーは子供の成長過程を一緒に見守る心強いチームメンバーのようだと言っていました。

遊び心や余白、楽しみながら暮らすのが幸せ

最後に、大類さんにとっての「幸せな暮らし方・あり方」について尋ねました。

「遊び心、余白が生活のどこかにあるような暮らしがいいなと思います。子育ても全部をきっちりやろうとすると大変なことになるので、
ある程度いいかなと思えるところは適当にして、子供のいたずらも楽しみながら過ごしていきたいです。
どこでも楽しめる、そのときの状況を楽しむ、体力的には大変だけど、それもそのうち笑い話にしたいです。」

小4の頃からずっと、かれこれ20年くらい日記を書いているという大類さん。
その時思っていることや出来事など、なにかしら毎日書くことがあると言います。
自分のアンテナでキャッチしたこだわりが散りばめられた大類さんの毎日、
その毎日が綴られた日記に、幸せな暮らしの欠片が詰まっているのかもしれません。

山伏の人がやっているカフェ。ケーキを食べるお子さんを見守る大類さん。

リラックスできる家のテラスのようなカフェ。

さくらんぼの朝もぎ。このびく(かご)に収穫していく。

自分のキャニスターを持って買いに行くコーヒー豆。飲む分だけ挽いている。

コーヒーかすや生ごみを処理するコンポスト。

プラスチックフリーにこだわったアイテム。

大類さんと弟さんが子供の頃に使っていた学習机がワークデスクに。

庭で育てているバジルとローズマリー。

朝採りバジルで作ったジェノベーゼとクラフトコーラ。

クラフトコーラの材料となるスパイス。

今年で使い終わる5年日記。

松尾芭蕉も立ち寄って一句詠んだと言われる山寺からの絶景。

大類 瑞穂

Mizuho Ohrui

ディレクター/ライター

山形県出身。大好きな食べ物はアイスクリーム。リスペクトしているラッパーは鎮座DOPENESSです。