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Life is Peacefull vol.7

共に働くメンバーの「価値観」や「多様性」を尊重し、理解し合う、認め合う会社でありたい。
そのために、仕事での関わりだけでなく、一人一人が大切にしているプライベートの暮らし、
「モノ」「コト」「ジカン」についてもお互いにシェアしていこう。
そんな想いではじまったプロジェクト『Life is Peacefull』
vol.7は、ビジネスから哲学まで幅広い引き出しを持つ上田の、会社では見えない私生活に迫ります。
(文章:大類瑞穂 / 写真:玉浦良則 / 編集:藤田佐知子)

音楽と共に過ごした幼少期〜青年時代

三重県出身の上田さんは、祖母が女学校で音楽の先生をしていた影響で、幼少期からピアノが身近な生活を送っていました。
叔母さんのピアノ教室や音楽教室に通う一方で、小学生の頃はピアノが特に好きでもなかったと言います。

「一度ピアノを辞めたんです。ところが、辞めていた時期に音楽を聴いて感動することがあり、
今度はピアノが好きになってまたやり始めました。
演奏していて楽しかったのですが、いや待てよ、この曲を作った人がすごくないか?と思ってしまい、
そこから作曲に興味を持つようになりました。」

進学した音楽系の大学では作曲を専攻。
もともと、哲学的な問いを考えたり、研究したりすることが好きな上田さんは大学院へ進み、
卒業後はフリーランスとして様々な仕事を経験し、起業も経験。その後、縁あってピースへ入社しました。

上田さんから見たピースの強み

ピースではクリエイティブコンサルタントとしてクライアントの要望を聞き、
どのような施策をすべきかを考えることが多いという上田さんが、ピースの強みについて語ります。

「メンバーそれぞれが個々にプロフェッショナルでありながら、それぞれ違いを持っていることが、
提示できる価値の幅広さにつながっているのかなと。
クライアントや企業を理解できるチームがいて、それを具体的にどういうアウトプットにするのかを考えられる現場がいて、
高いレベルでクリエイティブに落とし込んでいけるところがピースの強みだと思います。」

一緒にピースで働いているメンバーについては、
「多様な価値観の人がいる中で、各々がピースっぽさの定義を持っているけど、
最終的にはピースという1つのカルチャーを大切にしている感じが面白い」
と表現しています。上下関係に縛られないフラットな社風の中、メンバーとランチに行く機会も多く、
ピースに入社してから体重が増加した…いうのはここだけの話です。

公平な条件での物件探し

移動時間は何の生産性もないという考えの上田さんは、上京した当初、会社からほど近いエリアに住んでいました。
その後、結婚を機に会社から少し離れた現在の家へと引っ越します。
物件はパートナーと自分の職場からの中間となるエリアを中心に探しました。

「不公平感がないように、地図を見ながらどの辺が中間地点か、電車の乗り換えが何回かなどを話し合いました。
それで今の場所に決めたのですが、よくよく聞いたら、
家から職場までお互い同じくらいの時間と思っていたのに、実際にはパートナーの通勤時間は僕の半分…」

思わぬ誤算もありましたが、駅近で広さのある家は快適で、自宅近くからは富士山が見えることもあるそうです。

機能的なワークスペースやリビング

つい目を止めてしまうリビングの華麗な花々。上田家では、花のサブスクリプションサービスを利用しています。
自宅の機能的で美しいインテリアは、全てパートナーのプロデュース。上田さん自身はインテリアにこだわりがありません。

「僕はなるべく所有したくないんです。コレクションもしたくなくて。
ただ、パソコンは生きていく上でどうしても必要なので、パソコン1台を持って、他は全て捨てる位のシンプルな生き方をしたいですね。」

そう話す上田さんのワークスペースは非常にシンプル。
160cmはある大きなデスクの上にはパソコンと文房具、そして数冊の書籍が並んでいます。
読書はKindleで行うことが多いそうです。最近はビジネス系の本ばかりを読んでいますが、
時間に限りなくもっと自由な生き方を選べるなら南の島で小説を読みたくなるかもと言います。

自由になるために

年々、自身がミニマリスト化してきているようだと話す上田さん。
学生時代、特に音楽に没頭していた頃は、物に対する憧れやこだわりを持っており、ヘッドフォンやスピーカーは良いものを揃えていましたが、
今ではコンビニに売っているイヤフォンでも問題なく音楽を聴けるようになったと言うほどの変わり様です。

ミニマリスト化していった理由について尋ねると、哲学的な答えが返ってきました。

「自由になりたいんでしょうね。物を持っていると、物との関係や
これじゃなきゃいけないみたいなのができてしまうし、あらゆる面で判断が鈍ってしまう。
仏教的な話になりますが、人間関係も同様で、愛着がわくと不自由になっていくという側面もあります。
大切だからそれを0にはしないけれど、必要最小限でも満足できるということが大切ではないでしょうか。」

料理や散歩をして過ごす休日

「僕はこれと言った趣味はありませんが、料理は好きですね。何でも作ります。
おせちやビーフシチュー、変わり種だと肉まんとか。自分がおいしいと思うものを再現したい感じです。
だしやベースのところが大切と気づきました。ビーフシチューならフォンドボーをこだわるとか。
あと、これはパートナーから教えて貰ったのですがしじみの出汁からカレーを作ると美味しいのでやってみてください。」

休日は主に料理や散歩をしてゆるりと過ごすという上田さん。
人のいない見通しの良い道や知らない場所を歩きながら、
「ここにこんな家や店、道があったのか」と新たな発見をして楽しんでいます。

また、最近はなかなか乗る機会が減ってしまいましたが、
自転車でいろんな景色を横目に風を切りながら走るのも好きだそうで、
過去には通勤にも自転車を利用し、毎日14.5kmの距離を走っていました。

人が生きていく上での喜びが尊い

物に執着しないミニマリストの上田さんが大切にしたいのは、「人の喜び」だと言います。

「僕は、人がそれぞれに持っている、生きていく上での喜びがすごく尊く感じるんです。
仕事はある程度、正しい方向へガリガリと進める力があればベクトルは揃ってくると感じますが、
例えば、メリットがないからやめようみたいな発想じゃなく、それぞれが大切にしている価値観。
それが重要だと思うんです。だから、人が持つ喜びや価値観は尊重したい気持ちになります。」

時に見落とされ、些細なこととして捉えられる傾向にある、人がそれぞれに持つ喜び。
しかし、そのような価値観にこそ、決して代替できない尊さが存在しているとも言えます。
これまで、仕事に対して多様な関わり方をしてきた上田さんが語ることで、その言葉はより一層力強さを放ちます。

穏やかで平和な時間が1番

上田さんにとっての「幸せな暮らし方・あり方」について尋ねました。

「基本スタンスは穏やかなのがいいという価値観です。穏やかというのは平和な時間。やっぱり平和が1番じゃないですか。
例えば、祖父母が孫を見て喜んでいる姿とか、そういう時間って大切だなと。
だから、みんなが楽しそうに過ごして、そんな人生が幸せだと思います。
みんながそれぞれ小さな幸せや個人の幸せのために生きている世界って素敵だなという想いが根本にはありますね。」

状況に適応する能力が高く、どんな仕事もやり遂げる姿からはあまり想像がつきませんが、
上田さんはプライベートでは歳と共にすごく涙もろくなったと言います。
感情の赴くままに生活し、美味しいものを食べ、
何にも縛られずにただ楽しく生きるというシンプルな暮らしにこそ幸せがあるのかも知れません。

作業のしやすい大きなデスク。

ビジネス関連の書籍とデザイナーの大先輩からもらったというタオル。

あまり物を置かないシンプルな部屋。

電子ピアノ。今は部屋のインテリアと化している。

パートナープロデュースのリビング。

サブスクリプションサービスを利用して届いた花。

クロスバイク。こちらとは別に普段使い用もあるそう。

右に見えるのが上田さんお気に入りの遠くまで見渡せる一本道。

上田さんが手作りした彩りの良いおせち。

なんと肉まんも作れるそうです。

上田 和郎

Kazuo Ueda

クリエイティブコンサルタント

20代半ばでの起業経験を経て、2019年にピースへ入社。 現在は、BtoB、製造業の企業様を中心にITの領域から企業活動のサポートを行っています。 人事における採用活動や人材育成から、営業における顧客接点の質の向上など、 企業様にとって最良のパートナーといって頂けるよう提案~制作まで一貫して担当します。