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展示会準備で見えてきた、 パッケージ用紙の新たな魅力

企画の背景とデザイン

平和紙業様より、パッケージ用紙の展示会に関するご相談をいただいた本プロジェクト。
質の高い紙は多くあるものの、「パッケージに適した紙」をより知っていただきたいという背景がありました。
パッケージ用途に適したファンシーペーパー14種類・計139アイテムを選定し、それらをパッケージとして展示する企画です。
まず、パッケージ自体が139アイテムのリストになっていると面白いのではないかと考えました。パッケージ展ということもあり、
誰でもパッと入ってパッとインプットできるよう、「パッケージの紙展」というネーミングもあわせて検討しています。

加工によって立ち上がる紙の表情

印刷は、埼玉県戸田市にある泰清紙器製作所様にご協力いただきました。現地に伺い、箔押しや加工の工程について丁寧にご説明いただきながら、実際の製造現場を拝見しています。
紙の種類や加工条件によって仕上がりがどのように変化するのか、その違いを一つひとつ確認しながら進めていきました。現場の皆様の丁寧な作業により、目の前で完成していく箔押しの仕上がりに心が躍ります。
一つひとつ異なる表情をもつパッケージへと、次々に仕上がっていきました。

展示のコンセプトと構成

展示のコンセプトは、139アイテムという豊富さを強調すること。
そのため、壁一面にピン留めし、会場内の動線の中で自然と視野に入るようレイアウトしています。来場者が歩きながら全体を俯瞰できる構成とすることで、紙のバリエーションを一度に把握できるようにしました。
中央スペースは、実際に手に取りながら紙の質感や加工の違いを体感できる場として設計されています。紙の良さがしっかり伝わるよう、平和紙業の皆様の知見をもとに構成されています。

画像 @heiwa_paper

展示を通して見えてきたこと

今回の展示会を通して、同じ形状・同じデザインであっても、紙が変わることでこれほどまでに印象が変化するのかということを、あらためて実感しました。
普段は見本帳の中で選ばれることの多いファンシーペーパーですが、実際にパッケージとして仕上がり、手に取ることで初めて見えてくる質感や存在感があります。
箔押しや加工と組み合わさることで、その紙が持つ特性がより立体的に立ち上がり、一つひとつ異なる表情として現れていきます。
また今回の展示では、平和紙業様、泰清紙器製作所様と知恵を持ち寄りながら進める中で、紙・加工・構造それぞれの視点が重なり合い、単なる素材の紹介にとどまらない展示として形になりました。
139アイテムという物量を一度に視認できる構成とすることで、個々の違いだけでなく、全体としてのバリエーションの広がりも感じられるよう設計しています。
パッケージは、最終的なアウトプットとして形になる領域だからこそ、素材である紙の選択がその印象を大きく左右します。
今回の取り組みが、パッケージ用紙の新たな可能性や選択肢に目を向けるきっかけの一つとなれば幸いです。

「パッケージの紙展」
主催:平和紙業株式会社
加工:株式会社泰清紙器製作所
デザイン:株式会社ピース

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