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【Matterport Pro2】360度撮影!マターポートの4K3Dカメラ

Matterportでは現実空間をデジタルに忠実に再現するために「Matterport Pro2 3D Camera」という360度撮影可能な4K3D対応のハイスペックカメラを標準使用します。屋内撮影はMatterport Pro2の使用が最適ですが、屋外撮影や小規模撮影の場合は、その条件に見合ったカメラもあるので、Matterport Pro2のスペックを紹介しつつ、使用用途別で連携カメラも合わせて紹介していきます。

Matterportで利用できるカメラの特徴を知った上で撮影に臨めれば、納品イメージの齟齬なく3DVRコンテンツを作成できるので、自社で購入される場合も、撮影代行を依頼される場合も参考にしてください。

Matterportの仕組み

Matterportは「4K3D対応カメラによる自動画像合成処理クラウドサービス」です。高画質3Dカメラと撮影データを3Dモデル化するためのAI機能、大容量データを保管して即配信できるクラウドサーバーの3つがセットになった画期的なサービスです。「ハイスペックカメラ」「AI」「クラウドサーバー」の3つが合わさることで、高画質高精度な3DVRコンテンツを短納期でWEB上に配信することを可能にしています。

Matterport全般についての解説記事はこちら
【解説】Matterport(マターポート)とは?特徴やメリットなど

【4K3Dカメラ】6つの高画質レンズと赤外線スキャナー

20~30センチ四方の箱型のカメラ「Matterport Pro2 3D Camera」を三脚に立てて撮影を行います。専用アプリでカメラを操作。1度で40秒間カメラが360度回転しながら6つのレンズで高画質のパノラマ撮影、赤外線スキャナーによる空間認識を同時に行います。建物の導線に添いながら撮影定点を設計することで、自然なウォークスルーを実現し、特に見て欲しい箇所は定点の数や高さを調節するなどしてユーザーニーズに沿った撮影が可能です。

【自動画像合成】AI機能で撮影データを3Dモデル化

360度撮影による2Dの画像データをサーバーにアップロードすると、AIが画像を解析し、自動で画像を認識して3D立体画像を作成します。撮影と同時に赤外線スキャナーで空間の距離を正確に測ることで、点群データを取得し、建物全体を俯瞰して見れるような3D空間モデルを作成。データをサーバーにアップロードして数時間でバーチャル空間を作り上げることが可能です。

【クラウドサービス】世界で利⽤される3Dプラットフォーム

スキャンされた撮影データはMatterport専用のクラウドサーバーにアップロード。Matterport社は、拡張性の高いAWSのクラウドサーバーをカスタマイズして巨大な3Dプラットフォームを提供しているため、日々世界中の実店舗・施設が、手軽に安心して4K3Dの大容量データをアップロードすることができています。3Dモデル作成後からWEB上に公開するまでに不要な手間が一切ありません。

Matterportの制作フローについての解説記事はこちら
【制作フロー】Matterport(マターポート)撮影・編集から納品までの流れ

Matterportのカメラ「Matterport Pro2 3D Camera」

Matterport Pro2 3D Cameraは、Matterportで建物の屋内を360度撮影するのにふさわしい4K3D対応カメラです。以下、Matterport Pro2 3D Cameraの製品仕様です。

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カメラのサイズと重さ

Matterport Pro2は、20〜30センチ四方の箱型カメラで、重さは大体3キロくらい。16インチのMacBook Proの重さが約2キロほどなので、一般的なカメラに比べると、かなり大きく重たいものとなっています。

カメラの充電時間と撮影時間

Matterport Pro2は充電式のカメラとなっており、4時間ほどの充電で8時間撮影可能。一般的なカメラと同様、撮影前にカメラ充電が十分足りているかの確認が必要です。1日8時間フルで撮影する場合、建物の間取りやMatterportの撮影目的にもよりますが、1000平米ほどの広さは対応可能です。それ以上の大規模なフロアであれば、物理的に2日以上の撮影日数が必要になります。

カメラのipad操作

Matterport Pro2の撮影は、ipadに「Matterport Capture」というMatterport専用アプリをインストールしてipadのアプリ上で行います。ipad上での操作は撮影ボタンによるシャッター操作のみ。通常手動で行うホワイトバランスなどの設定は、自動で行ってくれます。一回のシャッター操作で約40秒間、360度カメラが回転して周囲を撮影し、最大4.5mの距離までスキャン可能です。範囲内99%の正確性でスキャンし、3Dデータは自動で登録されるので、正確な3Dモデルが手軽に作成可能です。

カメラの画質

Matterport Pro2には、上方と下方と正面に計6つの4K対応レンズがついており、高画質です。3Dカメラで撮影した写真の解像度はプロ仕様の134メガピクセル。2Dのスナップショットからは36メガピクセル(8092 x 4552 ピクセル)の写真を書き出しすることが可能。360度のスナップショットからは8メガピクセル(4096 x 2048ピクセル)の画像が無制限に書き出し可能です。

Matterportと連携可能なカメラ

Matterportの3Dカメラ「Matterport Pro2 3D Camera」は、建物の屋内で最高品質の3Dモデルを作成します。一方で、屋外では赤外線スキャンが対応しないため、屋外撮影では、別のカメラが必要となります。また、撮影する建物が小規模であれば、低価格で始められる小規模空間撮影用の連携カメラもあります。使用用途や撮影条件に合わせてカメラの使い分けができれば、ベストな3Dモデルを作成できるでしょう。

屋外撮影用カメラ:Leica BLK360

Matterport Pro2は建物の屋内を360度撮影するのには適していますが、屋外撮影には適していません。Matterportで屋外撮影を行う場合は、Leica(ライカ)社が出している「Leica BLK360」というカメラをMatterportに連携させる必要があります。以下、Leica BLK360の製品仕様です。

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屋内と屋外どちらも撮影したいという場合には、屋内はMatterportPro2で撮影して、屋外はBLK360を利用して撮影するのが一般的です。重さが1kgと軽く、直径10cmの筒状の機材となっているので、手軽に持ち運びができます。撮影時間は一回のスキャンで3分ほどかかるので、MatterporPro2に比べるとかなり時間がかかります。その代わり、測定距離は最大で60mにもなり、屋外の広大な場所を撮影する場合はとても適していて、広いキャンパスを持つような大学の撮影ではBLK360がとても重宝されます

小規模撮影用カメラ:insta360 & THETA(シータ)

Matterport Pro2は大規模な建物の撮影で撮影するのには適していますが、小規模な空間には少しオーバースペックな部分があるかもしれません。もし手間をかけずに試しに360度撮影してみたいとか、小規模空間のみを撮影するということであれば、お手頃価格で購入可能な「insta360」や「THETA(シータ )」といった360度カメラを検討するといいでしょう。

ただし「insta360」や「THETA(シータ )」を利用してMatterportの3DVRコンテンツを作成する際には注意すべきことがあります。小規模用360度カメラの撮影データで3Dコンテンツを作る場合は、単純に2Dの撮影データをAIで3D化するだけの処理になります。Matterport Pro2やBLK360のように赤外線スキャンやレーザーを使った空間の測定ができないので、3Dモデルの精度は下がり、2Dのフロアプランも利用ができません。

利用シーンによって、「insta360」や「THETA(シータ )」が最適な場合もありますので、3DVRコンテンツにどこまでの機能を求めるかをしっかり整理した上で導入を検討してみてください。Matterporの機能をフルで活用したい場合は、「Matterport Pro2 3D Camera」で屋内撮影、「Leica BLK360」で屋外撮影をするのがベストです

Matterportの制作事例についての解説記事はこちら
【制作事例】Matterport(マターポート)のビジネス活用

Matterportの撮影・コンテンツ制作はPEACEへ!

リアルを忠実に再現するMatterportの3DVRコンテンツは、「Matterport Pro2 3D Camera」という4K3D対応の360度ハイスペックカメラによって、その再現性を実現しています。

PEACEでも「Matterport Pro2 3D Camera」を使用して、Matterportの撮影からコンテンツ制作までを一括で承っております。企業様に合わせたMatterportの活用方法をご提案しつつ、低単価で短納期対応も可能ですので、ご興味のある方はぜひこちらからお問い合わせください。